子供っぽい性格の人というのは、どこにでもいるものですが、子供っぽい性格と言えば比較的男性に多く見られるといった声も、ちらほら聞かれます。
当然女性であっても子供っぽい人もたくさんいますし、これには個人差があるのも確かです。
子供っぽい性格の特徴を1つ1つ細かくお伝えしていく中で、パーソナリティ障害の可能性がある人の見分け方などについてもお伝えしていくので、子供っぽい人がそれに当てはまっていないのか、一度チェックしてみてください。
目次
子供っぽい性格の特徴
自己中心的である
例えば、自分の話に夢中で、自分のことしか考えれない人というのは、子供っぽい性格であるといえます。
子供を思い出してみると分かりやすいと思いますが、子供というのは自分の興味のあることや、自分が最近成し遂げた凄い事を、大人に話している風景をよく目にします。
これは、子供が相手の都合など考えずに、自分の都合で永遠と語っている心理状態であり、大人になっても他人の話を聞かずに自分の話しばかりする人は、精神的にまだ幼い部分が残っているという考え方ができるのです。
人というのは誰でも自分の話を聞いてほしいという願望を持っていますし、自分語りばかりする人に対して、距離感を置きたがる傾向が強く見られ、他人の話を聞かない人というのは、共感性に欠けている性格であるか、内面がまだ幼いままであるかの、どちらかの可能性が考えられるのです。
このように、自分のことばかりを考えて、他人の気持ちが考えられない共感性に欠けている性格の人というのは、子供っぽい性格であると周りから評価されてしまうことが、多くなるのです。
親元から離れられない
大人になっても自立できない人というのは、「親元から自立できる状態であるにも関わらず、いつまでも親の元から離れない人」や、「社会になじめずに、仕事が続かない人」などが、この自立できない人の特徴にあたります。
いつまでも親元から離れることができないということは、いつまでも親の助けを必要としている証拠でありますし、何より実家というのは楽であり、非常に居心地がいい場所であると感じている人は多いです。
そんな楽な環境から抜け出すことができずに、親に甘えている人というのは、やはり精神面での子供っぽさが残りやすいという考え方ができます。
例えば、仕事が嫌だと思えば、すぐに辞めても住む家はありますし、ご飯も与えてくれるような環境で居続けていれば、危機感を感じることなく、親に責任を押し付ける、無責任な人へと変わってしまうことも珍しくありません。
親が寂しい思いをするだろう…といった理由で親元を離れられない人もいますが、これは同時に、自分が実家で暮らす都合のいい理由として使われていることも多いです。
無責任
上記でもお伝えした通り、無責任な人も、子供っぽい性格であるということができるでしょう。
大人になると、社会的責任があるということを無意識のうちに自覚していくものですが、子供っぽい性格の人というのは、無責任で責任感がない一面が見られ、言い訳をしてしまったり、責任転嫁する人が多く見られます。
通常であれば、大人になれば親が責任を果たす義務はなくなるので、「これからは自分がもっとしっかりしなきゃ!」と思うものですが、子供っぽい人というのは、そういった使命感や責任感が周りよりも薄いのです。
無責任男や無責任女ほどモテないといいますが、これは大人が持つべき魅力が欠けているからこそ、モテないということに繋がってきているのです。
また計画性がない人ほど、無責任である人が多いという傾向が見られますので、計画性がない人も、子供っぽい性格の特徴の1つとして挙げることができるでしょう。
周りに依存している
周りに依存している人というのは、まさに依存体質であり、友達依存や恋人依存している人を見てみると、性格面での大きな特徴というものが見えてきます。
その特徴とは、他人に依存し過ぎた結果、自分で判断することが難しい性格となり、自ら決めることが難しくなってしまうという、依存体質ならではの性格面での特徴が見られるのです。
さらに周りに依存してしまえば、今いる環境が心地よく感じたり、変化することへの恐怖心がどんどんと大きくなっていくので、結局は自立できないまま、子供っぽい性格だと周りから判断されやすくなるわけです。
人は一人では生きていけないことは間違いありませんが、だからといって他人に依存ばかりして、常に受動的な立場で居続けることは、精神的成長を妨げる原因ともなりますし、子供っぽくて頼りがいがない人であると思われてしまう確率も、高くなると考えることができます。
今では様々な依存症に頭を悩ます人がいますが、人に依存しすぎるのも、結局は自分自身を苦しめてしまう原因となることは多いのです。
自分に自信がない
自分に自信がない人ほど、子供っぽい性格になってしまう理由は、どこにあると思いますか?
答えは、自分に自信がない=他人に依存してしまう分部にあります。
自分に自信がない人というのは、小さい頃から周りに注意され続けた人生を歩んできたり、自分に大きな劣等感を抱いて生きてきているので、他人に頼ることで、楽に生きるという道を歩む傾向にあります。
自分が他人に頼る人間であるということを理解してもらえば、そこに依存し続けることで、楽に生きることができるのです。
そうして大人になっていった結果、頼りがいがなく、精神自立ができないまま大人になってしまう人もいるのです。
問題解決能力が低い
問題解決能力とは、漢字のままの意味であり、問題を解決するための能力のことを言います。
この能力が低い人は、上記でお伝えした依存体質である人や、無責任である人が比較的多いと言われていますが、人というのは様々な経験を積むことによって、どんどんとこの問題解決能力が優れていくということは、言うまでもなくイメージできますよね。
しかしながら、同年代よりもこの問題解決能力が低い人というのは、子供っぽい性格であると評価されやすく、頼りがいがない人でありますから、見下されてしまうことも当然多くなります。
こういった能力を向上させるには、やはり自立することが大事であるといえるでしょう。
障害を疑うべきパターン
ピーターパン症候群
ピーターパン症候群とは、体だけが大人になっていき、内面が追い付いていない状態のことを言い、1983年に提唱されたパーソナリティ障害であります。
このピーターパン症候群の症状は、主に4つに分かれており、基本的な症状4つを以下にまとめておきましょう。
- 無責任
- 不安
- 孤独
- 性役割の葛藤
不安とは、日常に不安を感じることであり、この不安が毎日のように続くようになるという症状です。
また、このピーターパン症候群の初期症状は12歳くらいから見られるようになり、18歳~22歳までの間には、「男尊女卑志向」が見られ、比較的裕福な家庭ほど、ピーターパン症候群の孤独要素が見られるとされています。
このピーターパン症候群は、嫌なことがあると逃げ出したり、投げ出すような子供っぽさが見られるので、自己中心的な一面が多々見られるのです。
統合失調症
統合失調症には、様々なタイプに分けることができるわけですが、以下に2つのタイプをお伝えしていきます。
分類不能型
どの型にも属さないのがこれに当たり、子供っぽさがと妄想が一緒に出てしまうなど、はっきりとは分類できない型であります。
子供っぽい一面や、妄想被害が激しい一面が同時に出てしまったり、次の日にまた違う症状が見られる場合などは、こちらのタイプに当てはまります。
残留型
残留という言葉通り、完治したと思われた患者が、時々症状を発症するタイプのことを言います。
過去に統合失調症だと診断され、完治したと診断された人が、たまに子供っぽさを見せるのであれば、こちらの可能性が考えられます。
今回は2つのタイプをお伝えしましたが、統合失調症の場合、特に消耗期(陰性症状)で態度が子供っぽくなることが多く、これは態度だけに限らずに、思考や行動までもが子供のようになってしまうこともあります。
また、精神自立や依存ができないという悩みから、大きなストレスを抱え、悪循環に陥る人も多く見られるのです。
ADHD
大人ADHDに見られる症状は、主に3つの症状が見られると言われています。
こちらも先ほどと同じように、説明していきましょう。
多動性
落ち着かない感じのことを指し、目的のない動きをとにかくしてしまうことを言います。
落ち着きがない=子供っぽいという認識をされることが多くなりますよね。
衝動性
衝動買いや失言癖など、とにかく衝動に駆られて、言動に出てしまうことを言います。
自分を制御できないということですから、当然子供っぽさが残ると判断できます。
不注意
忘れ物や約束を破るなど、本来大人であればあまり見られないような、ミスが多く見られることを言います。
こちらも子供っぽさに当てはまる特徴であるといえるでしょう。
上記の3つのタイプは全て子供っぽさに通じる、性格面での特徴であります。
さらに、成長過程で注意されることが多いADHDの人は、周りから注意をされたり、努力をしろと言われてしまう結果、自分に自信がなくなり、他人に依存してしまうことが多く見られるのです。
結局、男性の方が多いの?
タイトルにもあるように、男性の方が子供っぽい性格の人が多いのかという疑問の答えは、どちらとも言えません。
そもそも女性の方が精神年齢が高いと言われていますが、ここに関しては、個人差もありますし、女性であっても精神年齢が低い人はたくさんいます。
しかしながら、男性は昔ながらの概念に縛られている部分があり、「男は立派で稼がなければならない」「男は家族の大黒柱でなければならない」という昔ながらの概念に対して、理想と現実の違いに現実逃避しやすいという考え方もできます。
当然、今の時代は女性も働く割合が非常に高いので、一概には言えませんが、男性特有の本能というものが関係し、プライベートでは男性の方が子供っぽく、現実逃避してしまう人が多いのかもしれません。
バカになることは大事
いかがだったでしょうか。
子供っぽい性格がダメであるということは一概には言えず、例えば真面目に働いて、真面目に生きてばかりでは、やはり人生ストレスが溜まりますし、楽しい人生を送ることができないことだってあるのです。
たまには羽目を外して、子供の頃のように無邪気にその場を楽しんでみることで、ストレスの発散にもなりますし、人生の楽しみ方をまた1つ覚えるかもしれません。
このような人々が集まる場所と言えば、ナイトクラブなどが挙げられますが、彼らの多くは、普段から満たされない何かを、お酒と踊りで発散している人達であるのです。
もしも真面目に生きることに疲れてきたのであれば、プライベートで思いっきり羽目を外し、その場を楽しんでみるということをしてみるといいでしょう。
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