終わりよければすべてよしという言葉は、特にポジティブ思考な人ほど言いそうな言葉でありますが、確かに終わりよければすべてよしである場面も多くあるでしょう。
何事も完璧を求めてしまえば、最終的に自分自身を苦しめてしまうことに繋がってくる可能性だってありますし、完璧な人間など存在しないのです。
一方で、終わりよければすべてよしという考え方は、男性に多く見られると言われているのですが、そんな理由や心理に関して、事細かく見ていくことにしましょう。
目次
終わりを重視する心理って?
結果を褒められたい
私たちの現代社会というのは、プロセスよりもとにかく結果を求められる時代であり、さらに様々な困難を乗り越えてきたプロセスを見てくれる人なんて、ほんの一握りしか存在しないのです。
そんな社会で生きている私たちは、どんなプロセスであれ、結果がよい方向へと結びつけば、自分の価値や評価が上がるということを知っているのです。
故に、社会人の多くの人は結果を重視してしまい、稀にどんな手を使ってでも結果を手に入れようとする人がいます。
また、先に結果を報告して、具体的な部分を褒められることによって、満足感を得ることができる為、結果が出た人の多くは、プロセスよりも結果を先に報告したがるという心理が見られるのです。
これはいい報告があるときに、「早く伝えて皆を喜ばせたい!」と思う心理と似ています。
特に男性は結果を求めている人が多いので、女性の方々は、プロセスを話すよりも、結果を先にどんと伝えてあげる方が、男性を上手に扱うことができることに繋がるはずです。
ポジティブ思考である
ポジティブ思考な人ほど、終わりよければすべてよしという結論に至ることは、説明なしでも何となくイメージがつく人も多いでしょう。
ポジティブ思考な人ほど、そもそも結果が出なかった時であっても、それを経験としてプラスにとらえることができたり、改善点を見つけて、次のステップに進もうとする傾向が強く見られます。
さらにポジティブ思考な人ほど、気持ちの切り替えが早いために、終わりよければすべてよしという考え方で、他人よりも多くの経験を積むこともできるのです。
一方でマイナス思考な人ほど、結果がよい方向に結びついたにもかかわらず、自分を褒めることもできませんし、途中の〇〇な部分が…といった感じで、悪い部分を必死で探そうとします。
終わりよければすべてよしという考え方は、マイナス思考な人が見習うべき考え方なのかもしれません。
自分を正当化するため
例えば、高評価を得るためにズルをして結果を得た人というのは、自分を正当化するために、この言葉を使う人もいるかもしれません。
周りからお前は卑怯だと言われても、「終わりよければすべてよし」という言葉で片付けると、後は高評価を得られたという満足感と優越感に浸ることができる為、自分を正当化するための手段として、この言葉を選んでいる可能性も考えられるのです。
結果が全ての世界では、どんな卑怯な手を使ってでも、結果を出した者のみが救われるという世界も存在するので、そういった世界で戦っている人からすれば、この言葉は非常に都合のいい言葉なのかもしれません。
もっともこのような事をすれば、信頼関係は一瞬で崩れてしまうことを、覚悟の上でしなければなりません。
男性に多い理由
脳が関係している
男性と女性は脳の仕組みが違うということを、一度でも耳にしたことがる人は、多いはずです。
この脳の仕組みの違いが、男性と女性との結果報告の違いへと結びついていると考えられており、男性は脳梁という分部が女性よりも細いために、左脳を頼りにして話そうとする傾向が強く見られるのです。
この左脳を頼りに会話を進めていこうとした結果が、理論的な会話へと繋がってしまい、必要な話だけを話したがるといった傾向が見られるのです。
故に男性は、無駄話が嫌いですし、何より結果を知りたがります。
女性との会話で、常に解決策を提示しようとする男性が多いのは、この脳の仕組みの違いの為でもあるのです。
一方で女性は、右脳と左脳を効率よく使える仕組みとなっていますので、女性は様々な情報交換を得意とし、結論以外の話しも比較的上手にできると言われています。
ですから女性の方が、意味があるのかも分からない会話を長々と続けることができますし、会話が得意であると言われているのです。
複数を同時にこなせない
こちらも脳の仕組みの違いから、男性は1つのことに集中する力は凄いですが、複数のことを同時に行うことが苦手であるということが分かっています。
終わりよければすべてよしという言葉は、「結果がよければ高く評価される」という意味でありますから、複数のことを同時にやり遂げることが苦手な男性にとって、女性よりも自分が優位な位置に立つためには、結果を重視する必要があるともいえるのです。
故に、負けず嫌いな男性ほど、一つのことに集中をして結果を出し、プロセスよりも結果で優越感を得ている人もいるかもしれません。
こちらはあくまで可能性の話しですが、自分が女性よりも優位な位置に立つためには、1つのことに集中することで、可能性をグッと高めることができることは、確かでしょう。
プロセスを楽しむことも重要
一方で、結果ばかりにとらわれていると、思うように結果を出せない自分に苛立ちを感じたり、結果が出ない現状に辛い思いを抱きながら、生き続けなければならないという人もいます。
こういった人ほど、真面目で人生が楽しめないと嘆く人の割合が多いと言われており、仕事鬱などと診断されてしまう人も、このタイプには多いです。
プロセスを楽しむということは、今を楽しむことです。
当然結果が最も大事であることに変わりはありませんが、プロセスを楽しむことができなければ、やはりいい結果に結びついたり、モチベーション維持なども難しくなってきます。
つまり、終わりをよくしたいのであれば、プロセスを楽しむ為の方法を考えるということも、大事になってくるといえるでしょう。
もしもあなたが結果にこだわり過ぎた挙句、毎日努力する自分に疲れてしまったり、仕事がマンネリ化してしまっているのであれば、プロセスを楽しむという新たな目標を掲げてみることで、より良い終わりを迎えることに繋がる可能性が高くなるかもしれないのです。
仕事や勉強、スポーツなど、目標に向けての日々が辛いと思う人は、ぜひ実行してみてください。
両立は難しい!
いかがだったでしょうか。
「結果にこだわる」と「プロセスを楽しむ」の両立は実際には難しく、人間というのは欲の塊でありますから、もっといい結果にこだわってしまい、自分を苦しめてしまうことはよくあることです。
このような向上心はとても大事なことでありますが、結果が出なくてもそれまでのプロセスを褒めたり、小さな目標達成に喜びを感じるといった、小さな工夫をしていかなければ、両立していくことは困難であるといえるでしょう。
自分をいじめ抜くことができればいいですが、それができない人というのは、プロセスを楽しむための方法を考えてみてください。
ゲーム感覚で仕事を楽しむという人が稀にいますが、本当にこのような考え方ができる人というのは、両立できる可能性が高い人であるといえるのではないでしょうか。
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