自分を知ることによって悩みが解消されたり、自分の長所短所が理解できた結果、今まで気づけかった自分の素晴らしさに気づくことができ、大きく人を成長させることは決して珍しいことではありません。
また自分らしさが分からない、面接で長所短所が言えない人なども、この心理学を使った10の方法で自分を知れば、すぐにそのような悩みは解消されるでしょう。
これからお伝えする10の心理学を読みながら自己診断していくことによって、最低でも長所短所が明確に見えてくるはずです。
目次
自己意識を確認しよう
自己意識とは、簡単に言い換えると「自分で自分をどう理解しているのか」ということであり、この自己意識は2つのタイプに分けることができます。
1つは、「私的自己意識」であり、これは【自分で自分をどう思うのか】という意識を言います。
2つ目は、「公的自己意識」であり、これは【他人の目に自分がどう映っているのか?】という意識を言います。
この2つの意識が自分を知ることにどう関係するのかといえば、「私的自己意識」が強い人の場合、自己中心的な性格である人が多いのです。
一方で「他人自己意識」が強い人の場合、気疲れするような性格である人が多いです。
他人の目よりも人の意思が大事だと思う人の場合、「私的自己意識」が強い人であり、自分の意見を押し殺してでも他人の意見に従うという人の場合は、「公的自己意識」が高い人であるといえるでしょう。
また自己意識のタイプを調べる方法の1つに、心理学者のハスが唱えた心理テストで、あなたの性格を知ることができますので、一度心理テストにて、チェックしてみるといいでしょう。
あなたは、Eという文字を指で頭に書くときに、どちらの方法を選びますか?
A.他人から見てEと書いた人(Eと書いた人)
B.自分から見てEと書いた人(ヨと書いた人)Aを選んだ人の場合、これは他人に分かるように文字を書いている、つまり意識が強い人でありますから、「公的自己意識が強い人」であるということになります。
Bを選んだ人の場合、これは自分中心に文字を書いている、つまり自己意識が強い人でありますから、「私的自己意識が強い人」であるという結果となります。
捉え方で性格が分かる
これは簡単に言い換えれば、プラス思考であるかマイナス思考であるかの違いでありますが、これは私がどうこう言うまでもなく、あなた自身が分かっているのではないでしょうか。
また分からない場合は、それぞれの特徴を見て判断するといいでしょう。
マイナス思考な人の特徴
- チャンスでもそう思えない
- 行動することを恐れる
- 人と比べてしまう
- 失敗を引きずる
プラス思考な人の特徴
- 行動力がある
- リスクを恐れない
- 間違いを成長ととらえることもできる
- 切り替えが早い
上記の4つの特徴を参考に、あなたはどちらの性格であるのかを診断してみるといいでしょう。
周りやブランドを気にする?
例えば、イケているグループと仲良くすることによって、自分の評価が上がると感じたことはありませんか?
また、ブランド物を身に付けている人=お金を持っている人や魅力的な人という思い込みをしている人は、肩書を気にする傾向が強く見られます。
心理学の世界ではこのような現象を、「ハロー効果」と呼びます。
ハロー効果とは、「人間が物事や評価を決定する時、その評価がある特徴によって大きく変化してしまう現象」のことを言い、肩書やブランド物など、特に目立つ特徴によって自分の評価を上げたり、他人の評価を上げるという人の性格の裏側には、自分に自信がないという弱さが隠れています。
つまり目立つ特徴によって他人を評価する人というのは、自分に自信がない人であると診断することができ、本当の自分は強がっているだけであり、自信がないのです。
内向的か外向的か?
内向的な性格とは、簡単に言えば「心の動きが内側に向きがちな人」のことを言います。
外向的な性格とは、その逆であり、「心の動きが外側に向く人」のことを言います。
それぞれに特徴を挙げておきますので、以下の特徴からどちらの性格であるのかを診断してみましょう。
内向的な性格の特徴
- 実は話に交わりたい
- 興味がわくと集中力が凄い
- 冷静である
- 想像力・創造力が豊かである
- 人見知り・引っ込み思案
- 恥ずかしがり
- 委縮してしまう
外向的な性格の特徴
- 人間関係が得意
- 冗談を平気で言える
- 目立ちたがり
- 他人に影響を受けやすい
- 協調性がある
- 主体間がない
- 行動力がある
独占欲は強い?
独占欲が強いかどうかによっても、自分を知ることに大きく繋がり、独占欲が強い人にも、もちろん特徴が存在します。
独占欲が強い人というのは、とにかく「独り占めしたい」という欲求が強いために、特に恋愛などではトラブルの原因となりがちです。
そんな独占欲が強い人の特徴を、以下に挙げておきましょう。
- プライドが高い
- 一日を知りたがる
- 自分の思い通りに動きたい
- 一番でありたい気持ちが強い
- 連絡がマメである
- 自分色に相手を染めたい
- 携帯のチェックをしてしまう
独占欲は誰にでもある欲求でありますが、独占欲が強ければ相手に依存してしまうことも多くなるので、彼氏依存症や彼女依存症である人も多いのが現状です。
自分の生きがいなどを見つけなければ、この依存状態から抜け出すことは難しく、また恋愛も比較的長続きしにくいとも言われているのです。
自己顕示欲はどうか?
自己顕示欲とは、三大欲求の次に重要な欲求であり、簡単に言えば、「自分をアピールしたい」という欲求であります。
この自己顕示欲が強い人というのは、他人を不愉快にさせることも多いので、自分を知る上では重要となるポイントの1つであるといえるでしょう。
自己顕示欲が強い人の特徴
- SNSでよく顔出ししている
- 常にいいように思われていたい
- かまってちゃんである
- 身だしを気にする
- 仲間外れにされることが怖い
- 自分は正しいと思い込んでいる
- 自慢話が多い
自己顕示欲が強すぎれば、痛い人であると陰口を言われる回数も増えることや、どこかウザイと思われてしまうことも多くなります。
SNSをしているのであれば、自分自身のSNSを見直してみることによって、より判断は簡単となるでしょう。
社会的比較を使おう
本当に客観的に自分を見ることで、自分を知る事にも繋がってくるわけですが、そんな自分を客観的に見るのであれば、他人と比較する心理学を使うことをおすすめします。
このように他人と比較することを、「社会的比較」といい、人は周りに影響されたり、社会的競争を通じて性格の変化が見られる生き物であるだけに、【他人を目の前に自分がどう変わるのか】を知ることによって、より自分を知ることができます。
例えば、自分よりも魅力的な人が目の前に現れたとしましょう。
その時あなたは、AとBのどちらの評価をするでしょうか?
A.自分は魅力的ではない…と自分の評価を下げてしまう
B.自分も負けていられない!と、より自分を高めようと心がける
このように、自分よりも評価が高かったり、見た目がいい人を目の前にした時に、自分の評価をどう変えるのかを知ることによって、それは自分を知ることにも繋がってきます。
Aのように、すぐに自己評価を低くしてしまう人というのは、自分に厳しかったり、自分の意見がはっきりと言えないなどの特徴が見られます。
一方でBのタイプの人は、自己評価が高い人に見られる傾向があるために、プライドが高かったり、人を見下してしまったりする特徴が見られるのです。
個人か集団どちらが好き?
一人行動が好きなのか、それとも集団行動が好きなのかによっても、自分を知ることができます。
一人行動が好きな人というのは、決断力がある人が多く、とにかく一人一人が自由気ままに生きることを望み、束縛されることを嫌うという特徴が見られます。
逆に集団行動が好きな人というのは、他者と一緒にいると良いことが起こると言う「親和欲求」と、他者から受け入れられない事を恐れる「拒否不安」の2つの心理が、関係しています。
故に集団行動が好きな人は、盛り上がることが大好きであり、多少の自分の要求を犠牲にすることが、割と平気である人とも言えるでしょう。
さてあなたは、どちらを望んでいるのでしょうか。
素直に受け止めよう
本当の自分を知りたいのであれば、他人から指摘された自分を受け入れる勇気も必要です。
よく自分の悪い部分を指摘されても、否定してしまう人を見かけますが、これは自分のことを客観的に見ることができていない証拠であり、また自分の悪い部分を受け入れるのが怖いのです。
さらに他人からの指摘を受け入れることで、自分が思い描く自分と、他人から見た自分の違いに、本来の自分の姿がどれだけ分かっていなかったのかという現実を知ることにも繋がるのです。
育ちを見直してみよう
例えばアダルトチルドレンとして育った子供の場合、依存症、精神障害、問題行動といった特徴が見られ、性格的にもある一定の特徴が見られます。
このように、自分の育った環境を見直してみることによって、あなた自身の性格を知ることにも繋がるのです。
片親で育った、甘やかされて育った、長男として育った、三男として育った、姉妹として育ったなど、人それぞれ育った環境は違いますので、一度自分の育った環境を思い出してみて、特徴を学んでみるのも、自分を知ることに繋がります。
素直に受け入れて
いかがだったでしょうか。
自分を知る方法を心理学を駆使した方法でお伝えしましたが、大事なことは自分で診断した結果を、素直に受けいれるということです。
診断結果が自分が思い込んでいる自分像とは違い、「え~自分はこうではない…」と否定してしまうようでは、本当の自分を知り、本当の自分を受け入れることには繋がらないのです。
自分の良い部分も悪い部分も全て受け入れ、他人からの指摘も素直に受け入れることができる人こそ、本当の自分を知ることができる人であると言えるでしょう。
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