電話が好きな人もいれば、嫌いという人もいるわけですが、実は電話が嫌いな人というのは脳の構造の違いも関係しており、比較的女性の方が電話が好きな人が多いということが分かっています。
もちろん女性であっても、電話が嫌いとか、迷惑だと思う人もたくさんいるわけですが、そういった人々の心理的原因はどこにあるのでしょうか。
当サイトでは、自らが電話をする際に、相手が迷惑がっているかどうかを見分ける方法や克服方法についても、細かくお伝えしていきます。
目次
電話嫌いな人の心理
時間をとられる
特にマイペースな人ほど、自分のペースで一日を過ごしたいという欲求が強いために、自分の時間をとられることや、一日の計画を狂わされることを嫌います。
これはマイペースな人に限らず、忙しい人、自分のことで精いっぱいな人にも言えることであり、こういった人々は少しでも自分のための時間を確保したいために、電話されることを嫌います。
あなたも自身の体が疲れている時に、長電話をされ、「もう寝たい…」と感じたことがあるのではないでしょうか。
一方的に話されるのがきつい
自分の話も聞いてほしいと思うことは当然であり、いつも聞き役に回ってばかりいては、聞いている方も疲れてしまいます。
ましてや、自分の話を中心にされると、自慢話や人を見下した話などを聞かされることも多くなるので、そういったことを聞きたくない人にとっては、嫌気がさしてくるのです。
相手の気持ちをくみ取る能力に欠けている、無神経な相手と電話をする人ほど、元々電話が好きではない人にとっては、長電話が迷惑になるという気持ちを察してくれないので、やがて電話をとることにさえ嫌気がさしてくるわけです。
会う方が早い
要件を済ますだけの電話であればまだ我慢できる人も多いでしょうが、少し長電話になってくるようであれば、電話ではなく会って話す方が早いと感じる人も当然いるわけです。
これは特に男性が思うことが多く、これにはしっかりと脳の構造が関係しているのです。
こちらについては、後々ゆっくりとお話しすることにしましょう。
電話は緊張する
電話は相手の表情や仕草が確認できないために、余計に緊張してしまうという人も中にはいて、例えば「異性慣れしていない人」や「コミュ障」、「あがり症」と呼ばれる人が、こういった心理的原因に当てはまります。
電話することが全く緊張しないという人にとっては、こういった相手の気持ちを理解することが難しいでしょうが、世の中には電話が本当に緊張してしまうという人もいるわけです。
もしもあなたに心の本音を打ち明け、実は電話は緊張して苦手なんだと言われたのであれば、電話ごときで…と否定するのではなく、しっかりと相手の気持ちも理解するように、共感してあげるといいでしょう。
会話が苦手
「何を話せばいいのか迷う」、「極端に失敗を恐れている」、「精神的原因」など、様々な心理的原因で会話が苦手だという人もいます。
先ほどもお伝えした通り、電話は相手の表情や仕草が分からない為に、沈黙の時間を恐れ、そして電話であれば沈黙の時間に笑って誤魔化すということも難しくなります。
さらに、会って話すのであれば、「このお店きたことある?」などと、目に映る様々なもので話題を提供することができますが、電話であればそれも難しくなるために、会話が苦手な人にとっては電話は恐怖であるのです。
電話での受け答えに劣等感を抱いている人は、世の中に意外と多くいるということを、知っておくといいでしょう。
周りに会話を聞かれるのが怖い
例えば職場で、電話をしている時に周りの目が異常に気になり、人から自分のプライベートな部分を盗み聞きされることに恐怖心を感じ、電話が嫌いになってしまう人もいます。
人というのは情報を知られる=自分が劣勢な位置に立たされてしまうという心理が働きやすく、そのため逆に他人の情報を聞き出して自分が優位な位置に立とうとする人も多くいるわけです。
同じような経験をして以来、電話が怖くなったと感じたのであれば、これが心理的原因であると考えることができます。
男性に比較的多く見られる
さて、記事の見出しでもお伝えしたように、電話というのは比較的男性の方が嫌う傾向にあり、特に長電話となれば、男性の方が圧倒的に嫌いだという人が多くなります。
これには脳の構造が関係しており、男性の場合、空間認識能力(物体の位置・方向などを正確に把握する能力)に長けているため、実際に相手を目で確認して話を進めていかなければ、男性の本能が刺激されないのです。
故に男性の方が、長電話であれば会う方がいいと感じてしまうことも多くなるのです。
また、男性は「電話=情報を伝えるためのツール」と考えがちですが、一方で女性の場合は、「電話=気持ちや感情を伝えるためのツール」と認識していることも関係しています。
ですからキャリアウーマンでスマホを、ばりばり仕事のために使っている女性の場合、無駄な電話が嫌いだと感じてしまう人も多くなるかも知れません。
電話恐怖症の可能性も
電話恐怖症という言葉を初めて耳にする人もいるでしょうが、電話恐怖症だと、まだ自分で気づいていない人も多くいます。
この電話恐怖症に陥る原因は、過去のトラウマや自己価値が下がる恐れが主であり、過去のトラウマとは「電話での失敗」、自己価値が下がる恐れとは「電話で失敗し、自分の価値が下がることの恐れ」を言います。
ここに、電話恐怖症の特徴を挙げておきましょう。
- 電話に出るのが怖い
- 着信音さえも怖い
- 切るタイミングが分からない
- 留守電をよく使う
- 電話がくると葛藤する
- 会話の合間が上手く取れない
上記のような特徴が見られますので、もしも多くの特徴に当てはまっているのであれば、一度電話恐怖症であるかもしれないということを、疑ってみる必要があります。
迷惑かどうか見分ける方法は?
電話嫌いなあなたであれば、おそらく見分ける方法を確認すれば、共感できる項目もたくさんあるはずです。
ここでも、以下に見分ける方法をまとめておきましょう。
- 声のトーンが低くなる
- ため息が多い
- 会話を無視されることが多い
- 要件をつけてすぐ電話を切られる
- 会話が他人事
- 電話に出る確率が低い
- 電話に出ない→すぐlineかメールで返信
- 嘘でも笑ってくれない
- 嘘笑いをよくする
- 会話を流されることが多い
電話嫌いな人によく見れる迷惑のサイン10選をまとめましたが、あなたはよく電話する相手に対して、上記のような対応をされていないのか、一度過去を思い出してみるといいでしょう。
電話嫌いの克服方法
リラックスする
深く深呼吸をしてみたり、リラックスできるツボを押してみたり、音楽を聴くなどの対処法をとることによって、よりリラックスした状態で電話に臨むことができます。
電話する前から緊張で体がガチガチになってしまっているようでは、電話が始まると冷静さを失ってしまいます。
冷静さを失えば、当然疲れてしまいますし、より電話に対する嫌悪感を覚えてしまいますので、とにかく電話する5分前にでもいいので、リラックスを徹底してみるといいでしょう。
焦らずゆっくり話す
電話嫌いな人というのは、電話することに自信を持てないことが原因でありますので、自信がなければどうしても冷静さを保つことができずに、早口で話すようになってしまいます。
そうではなく、普段会話するよりもゆっくりとはっきりと話すことを心がけてみてください。
焦ってしまっても、電話が上手くいかない原因を作り出してしまうだけですので、自分の要件を言い終えるまでは、ゆっくりはっきりを意識してみましょう。
ダメなことはダメと言う
電話を切るタイミングも分からないし、聞き役に徹底するのも疲れたという人の場合は、ダメなことはダメとはっきり言う癖をつけてみましょう。
このような場合、「電話を切らなければいけない」という意思を相手にしっかりと伝えるのです。
正直に、「電話に疲れてきたからそろそろ…」と伝えるのもいいですし、「眠くなってきた」、「買い物に行く」と発言してみることで、相手も気持ちを察して、電話を切ってくれることも多くなるでしょう。
自分の意見をしっかりと相手に伝えることをしてみることによって、自分に自信が持てることにも繋がってきますので、電話を切るタイミングや長電話が嫌いな人は、ぜひ一度自分の意見をはっきり相手に伝えてみることを心がけてみてください。
失敗でなく、経験と思い込む
電話嫌いな人の心理的原因には、失敗を極端に恐れる、自己評価が下がることへの恐れがありますので、失敗を恐れて行動しないということではなく、思いきって自ら電話をかけてみる勇気を持ってみるのも、克服への近道となります。
当然失敗することは誰でも怖いですし、人間は変化を恐れます。
しかしながら、電話嫌いを克服したいのであれば、失敗を経験と捉えて、あえてたくさん失敗してみることで、克服へと繋がることも多いです。
さらに言ってしまえば、電話で少し失敗してくらいであれば、相手もそれほど変に思いませんし、電話が苦手だということを事前に伝えておけば、失敗しても笑われることもないのです。
思い込みが間違いだと認める
もしも電話での会話がスムーズに進まなかったとしても、自分だけのせいではないと思えることも重要であり、会話というのは対人との間で成り立つ事でありますから、スムーズに会話が進まないのはあなただけのせいではないのです。
ですから、責任を自分一人で背負い込む必要もありませんし、そういった考えを続けていけば、生きていくことにストレスが溜まり、生きづらい世の中になっていく一方なのです。
そうではなくて、自分が悪い部分も認めるけれど、自分一人の責任ではないし、相手がスムーズに会話に導けなかったという事実も、認めてみることで、電話嫌いを克服できることに繋がるのです。
感情の自己開示を出す
自己開示とは、「自分の価値観や人生観、プライベートや経緯」などをさらけ出し、相手に伝えることを自己開示といいます。
感情の自己開示を出すとは、つまり「自分が今抱いている感情を出す」ということになります。
より分かりやすく説明するためにも、以下に例を挙げておきましょう。
相手「お腹空いたー」
自分「私も!パスタが食べたい気分」
相手「えっ、パスタ好きなの?」
自分「うん!クリームソースが食べたい気分かな」
相手「おっいいね!それ私も好きだよ!」
自分「もしかして、私と同じく今濃い味の気分?笑」
このように、あなたが今抱いている感情を相手にさらけ出し、会話を続けていくという方法です。
もっとも今抱いている感情のみで、会話を続けることは無理がありますが、そこから一つの話題を長く続けることを心がけてみることによって、より電話嫌いを克服でき、電話が苦手という意識を改善することができるでしょう。
一生向き合うツールです
いかがだったでしょうか。
電話というのは、この先一生あなたが付き合っていかなければならない機械でしょうし、あなたがスマホや電話を持っている限り、電話がくることは当然あるでしょう。
ですから、今から電話嫌いの克服に立ち向かうことによって、この先の人生が楽に感じることができるかもしれません。
当然そのまま電話嫌いでいいという考えなのであれば、今のままでも生活が変わることはありませんので、十分に生きていけるでしょうが、電話嫌いな自分を少しでも変えたいという気持ちがあるのでしたら、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、「自分を知る方法は心理学を使った10の方法で分かる!」もセットで読んでみましょう。
まずは本当の自分を知ることによって、電話嫌いな自分の性格を知ることに繋がるので、自分が電話が苦手である本当の原因が見つかるかもしれません。
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