誰の財布にも1枚は必ず入っていると言っても過言ではない10円玉。
驚くかもしれませんが、10円玉でもプレミアがつけば数十万円変わることもあり、しっかりと雑学をつけておくことで、その価値ある10円玉の流出防止に繋がります。
今回は、そんな10円玉にまつわる雑学をご紹介します。
目次
10円玉のプロフィール
10円玉の成分は、銅95%、亜鉛4~3%、すず1~2%です。
直径は23.5mmで、硬貨の中では500円玉の次に大きいサイズです。
重さは、500円玉と100円玉の次に重く、4.5グラムです。
ギザ10に価値はない!?
側面にギザギザのついた10円玉を見たことがありますか?
ギザギザのついた10円玉は昭和26年から昭和33年までの間に製造されたものです。
偽造防止のために硬貨の縁に132個の溝が彫られています。
数年間しか製造されなかったことや識別の容易さから、従来コイン収集の対象にされてきました。
「ギザ10はレア」という噂を聞いて、集めていた人も多いのではないでしょうか。
しかし、ギザ10は発行枚数が多いので、未使用品でなければプレミアがつくことはほとんどありません。
こちらがギザ10の年度別の発行枚数です。
昭和26年……1億106万枚
昭和27年……4億8663万枚
昭和28年……4億6630万枚
昭和29年……5億2090万枚
昭和30年……1億2310万枚
昭和31年……未発行
昭和32年……5000万枚
昭和33年……2500万枚
昭和33年だけは、他の年度に比べて発行枚数が少ないので、1枚50円くらいで買い取ってもらえることもあるようです。
幻の10円玉
ギザ10が発行される前、昭和25年から26円にかけて「10円洋銀貨」というものが製造されました。
ニッケル合金である洋白製の10円硬貨で、50円硬貨と同じように中央に穴が空けられたものです。
しかし、朝鮮戦争によりニッケルの原価が高騰したため計画が中止となり、この硬貨は結局発行されませんでした。
7憶万枚が製造されましたが、資料用を除いて全てが溶解処分されたそうです。
資料用に残された物は、当時の大蔵省や造幣局の関係者、熱心な収集家など、ごく一部の者しか所有していないので、非常に希少価値の高い硬貨です。
テレビ東京のバラエティ番組『開運!なんでも鑑定団』では、「穴の空いた謎の十円玉」としてこの「10円洋銀貨」の鑑定が行われたことがありました。
その時は、最低でも25万円以上の価値があると鑑定士に評価されました。
昭和61年の10円玉はプレミア価格5万円
昭和61年の10円玉には2種類の柄があります。
表面に描かれている平等院鳳凰堂の柱の部分に、虫眼鏡を使わないと見分けできないほどのわずかな違いがあるそうです。
昭和61年の後期に発行された10円玉で状態が極めて良い物であれば、5万円の価格がつけられることもあります。
オークションで25万円の価格がついた10円玉
かつて、オークションで25万円の値がついた10円玉があります。
昭和49年に発行されたもので、両面が同じ絵柄で左右反転しているエラーコインです。
44件の入札の結果、255,100円で落札で落札されました。
10円玉のエラーコイン
表の模様と裏の模様の角度がずれている「角度ズレ」と呼ばれるエラーコインは、10円玉に多く存在します。
昭和40年代位までの硬貨によくみられるそうです。
ひと目では分からないエラーなので、意外と収集されづらく、流通市場から見つけることが可能です。
【まとめ】あなたの財布にも、幻の10円玉があるかもしれません。
角度のズレが大きく、近年発行されたものであれば1万円程度の価格で取引されることもあるそうです。
比較的見つかりやすいと言われているので、丹念に探してみると見つかるかもしれません。
また万が一エラーコインを発見した場合は、興味がないのであればオークションに流すのがベストでしょう。
間違っても使ってしまわないようにしたいものです。
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