日本硬貨の中で一番大きく、一番高価な500円玉。
貯金するにはうってつけで、毎日あえて1000円を崩して500円玉貯金をする人も少なくありません。
今回はそんな500円玉の重さと、プレミアがつくレアなものについてご紹介します。
目次
500円玉の重さ
500円玉には、2種類のものがあることをご存知ですか?
それは、旧硬貨と新硬貨です。
500円玉は2000年8月にデザインと材質が変更されました。
旧硬貨は銅75%、ニッケル25%の白銅製で重さは7.2g。
新硬貨は銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%のニッケル黄銅製で、重さは7gになりました。
デザインと材質が変更された理由は、偽造硬貨が自動販売機などで大量に使用されたためです。
このため、新硬貨には偽造防止のため、他の硬貨とくらべて高度な加工が施されています。
プレミアがつく500円
硬貨は、毎年発行される枚数が違います。
発行枚数が少ない年のものはプレミアとなり、額面以上の価値がつきます。
現在、プレミアがついているのは以下の年に発行されたものです。
・昭和62年
・昭和64年
昭和62年の500円玉は277万枚、昭和64年は1604万枚しか発行されていません。
それぞれの相場は、昭和62年が約1500円、昭和64年が約600円ほどとなっています。
また、未使用で美品のものであれば、相場価格は1.5倍程度に上がります。
500円玉の発行枚数は、少ない順に以下のようになります。
・昭和62年=………277万枚
・昭和64年=………1604万枚
・昭和61年=………4996万枚
・平成04年=………8813万枚
・昭和60年=………9715万枚
・平成08年=………9921万枚
昭和62年と64年以外の年号のものは、発行枚数が多く希少性がありません。
今後何年とっておいても、500円以上の価値が付くことはないでしょう。
エラー硬貨
昭和62年と64年以外の500円玉でも、エラー硬貨であれば、プレミアがつくことがあります。
エラー硬貨とは製造工程でミスが発生したものの、検査をすり抜けて流通してしまった硬貨のことです。
一般に流通することは極めて珍しいため、非常に高価な価格がつけられています。
500円硬貨で発生する可能性があるエラーは以下のものです。
①角度ズレ
表の模様に対して裏面が正しい位置に刻印されていないものです。
ずれの角度が大きいほ価格があがります。
過去に発見されたものには、以下のような価格が付けられました。
・45度ズレ…10,000円
・90度ズレ…30,000円
・180度ズレ…60,000円
②ズレ打ち
模様がズレて刻印されているものです。
ズレ具合によっては、30万円以上の価値がつけられます。
③影打ち
一度プレスされた硬貨の上に別の硬貨が重なり、もう一度プレスされてしまったものです。
10万円以上の価値があるとされています。
近年はエラーの発生する確率が極端に低くなってきているので、年号が新しいほど価値が高くなる傾向にあります。
プレミアはつかない!?記念硬貨
オリンピックや天皇陛下の御在位など記念の年に発行される「記念硬貨」というものがあります。
これら記念硬貨は発行枚数が多いので、買取相場は基本的にあまり高くありません。
コインショップでも、額面以上の価格で買い取ってくれることはほぼないでしょう。
最近では、旧500円玉を見かけることも少なくなってきています。
500円玉のプレミアはまれです。気にせず使ってしまいしょう。
若い人の中には、初めて旧500円玉を見て、プレミア硬貨と勘違いしてしまう人もいるようです。
500円玉は、昭和62年・64年製のものと、エラー硬貨でなければプレミアはつかない傾向にありますので、
それ以外のものは気にせず使ってしまうことをおすすめします。
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