小学生や中学生の頃に、好きな人をからかったり、いじめてしまった経験がある人が多い理由というのは、誰にでも見られるある心理が原因であるからです。
実はこの心理、「妄想を抱く」「都合のいいように思い込む」「嫌いな人ほど愛想良くする」などの心理と同じであるだけに、日常生活で私たちはよく目にしている心理となっています。
目次
好きなのに「からかう、いじめる」行動をとる理由
好きな人ほど、からかったりいじめる行動が見られるのは、防衛機制という心理が働いている証拠であり、防衛機制の中でもいくつか種類がある中の、反動形成からきているものです。
反動形成とは、「好きという強い感情が、表では反対となって行動に現れるもの」であり、抑えきれない好きな思いが、攻撃性となって表に現れている結果です。
よりイメージしやすいように、以下に例を挙げて説明していきます。
好きな人ともっと関わりたいなぁ… → どうしたらいいのか分からない。→ こんな時は思いとは反対の行動をしよう! → 好きという事実が行動に現れないように、抑制している。
反動形成というのは、実は好きな人以外でも日常生活でよく目にすることがあり、例えば、「本当は嫌な気持ちでいっぱいなのに、ついつい引き受けてしまう」のは、多くの人に認められたいという欲求を満たすためであるのに、「本当はしたかった仕事なんだ」と自分に言い聞かせるのも、反動形成の例の1つです。
このように、人なら誰でも見られる反動形成ですが、これは私たちが生きていく上で必ず感じてしまう、ストレスを軽減させるためには必要不可欠であり、重要な役目を果たす心理ともなります。
まだたくさんある!防衛機制が好きな人にもたらす、こんな行動
防衛機制にはいくつか種類があると伝えましたが、他にも好きな人にしてしまいがちなあるある行動というのも、実は防衛機制のいくつかの種類によるものであることが多いです。
例えば、あなたは人生でこんな思い込みや行動をとったことはありませんか?
- 本当は自分が好きなのに、相手が好きだという嘘を言い流す
- 好きな人に対して、無愛想になってしまう
- SNSや卒アルを通じて、好きな人を見つめる
- 好きな人との楽しいデートを妄想する
- 本当はふられた側なのに、自分がふったと思い込む
これらの心理も、防衛機制の中のいくつかの種類に当てはまる行動例であり、不安や欲求不満を軽減するための正常な心理作用となりますので、5つの例が全て経験済みだとしても、何ら不思議なことではないのです。
【注意】絶対に超えてはいけない線を知っておいて!
好きな人に対して、からかう、いじめることをするのはいいですが、絶対に超えてはいけない線があるということを知っておいてください。
よく見られる失敗例で言えば、限度がすぎた言動で相手を傷つけてしまうというパターンです。
このような失敗をすると、あなたが大好きな人を傷つけてしまい、あなたとの距離感が開くばかりだということを覚えておいてください。
他にも、相手が傷つくような言葉をたくさん言ってしまうことも、気をつける必要があります。
特に男性は好きな人に対して、「太った」とか「汚い!」などの攻撃的な言葉を選びがちですので、せめて笑える程度の言葉を言うように心がけておくといいでしょう。
好きの裏返しであることに気づこう!
いかがだったでしょうか。
からかう、いじめるという行動は、好きである裏返しであり、本当は今すぐにでも付き合いたいくらい大好きであるサインなのです。
比較的小学生や中学生に見られやすい行動でありますが、ふと想像してみると、凄く可愛くてほっこりする心理ですね。
次のページでは、「外見重視の心理学~特に男性に多いと言われる本当の理由6選」について詳しく説明していきますので、可愛い女性やイケメン男性ほどモテる理由が、ここから分かることでしょう。
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