「お前さぁ…」なんて言われると、「えっ?名前で呼んでくれないの?」と、相手に対して不愉快な気持ちを覚えたり、モヤモヤとした気持ちを解消できないことはよくあることです。
これは男性特有の心理が働いた結果、お前と呼んでしまうのであると考えられ、男性が心に抱く本音を全て暴露していきます。
また、言いやすい人の特徴や本音の見分け方も知ることで、あなたに抱く好意の気持ちを確かめてみましょう。
目次
お前と呼ぶ男性心理とは?
親しみを込めたお前
女性同士でもお前と呼び合う仲の人はいますが、これは親しみを込めたお前であると考えられ、「お前」という言葉の裏には「親しみ」や「特別感」が隠れています。
よくカップルがあだ名で呼び合ったり、親友同士で特別な呼び合いをしたりもしますが、これと全く同じようなもので、「俺とお前は仲良しだ」という意味で捉えておくと、最も分かりやすいでしょうか。
例えば、複数のグループでお前という言葉を使う男性心理には、「俺たちは特別仲良しだもんな」という意味が込められていて、周りに仲良しであることをアピールしたり、自分たちは親しいことをアピールしたい時などに使う言葉です。
長年コンビを組んでいるお笑い芸人のダウンタンさんも、浜田さんが松本さんを「お前なぁ…」とつっこむことがありますが、これは二人の関係があるからこそ口にできる言葉で、初対面の人に対して「お前」なんて呼び方はできませんよね。
こちらに当てはまる場合は、あなたは相手にとって特別な存在であるのか、または周りよりも好意的に思っている証拠で、決して嫌いではないと断言でき、ポジティブな捉え方をするのがいいでしょう。
強い自分を見せたい
こちらは思春期の男性に見られやすかったり、強さを求めている男性に見られやすい心理で、「お前」と呼ぶことによって、自分が見せたいイメージを周りに与えることができ、お前という言葉は「男らしさ」を演出できます。
もちろん、周りからすればそのように感じないことも多々ありますが、本人にとっては「男らしさ」のアピールと捉えてしまうことで、女性に対してもお前と呼ぶことで、自分は女々しい男ではないことをアピールしています。
恋愛で例えると分かりやすく、友達が周りにいると急に強がったり、男らしく見せる男性がいますが、こうした人も特別な人に見せるありのままの自分と、作ったキャラを使い分けることで、普段は男らしい自分を見せようとした結果、ツンデレな性格を作り出す原因となります。
普段の口癖が「ダルい」とか「つまらん」などの、ネガティブともとれる言葉であった場合は、こちらの心理に当てはまっている可能性が非常に高いです。
また、なめられたくないという気持ちが強いことからも、普段から何かと知らない人に威嚇的であったり、大げさな怒りともとれる態度をとることも多いので、普段の言動に注目することで、見極めが可能です。
優越感に浸りたい
優越感に浸るためには、自分が優位な位置に立つ必要があり、それを証明するための言葉の1つがお前であり、これは普段から見下している相手に対して使うことが多く、「俺様がお前を呼んでいるんだ」と言っているようなものです。
特に男性はプライドが高かったり、自分の中で上下関係をきちんと作る習性が見られるため、無意識中に自分の方が上の存在であると思い込むことは、お前という言葉を使うことに繋がり、これに対して失礼であるなどの気持ちを抱きません。
女性の場合は、平和な関係を望むので上下関係もそれほど気にしませんが、競争心が強い男性は上下関係がとても重要で、こうした男性に「お前」と呼ばれることは、敗北を意味します。
だからこそ、親しみや特別感、印象操作にも当てはまらない「お前」という言葉は、相手を見下しバカにしている証拠で、お前と口にすることで自分が万能な人間であるように感じた結果が、優越感に浸ることに繋がるのです。
いつもマウントを取りたがる人がいますが、こうした人が分かりやすい例で、お前と口にすることで優位に立とうとし、相手をバカにすることと同じような心理となります。
照れを隠すためのお前
仲良しになった女友達や男友達に対して、一度「お前」という呼び方をしてしまえば、そこから名前で呼ぶのも恥ずかしいし、特に女性は変には思われてもいけないという理由から、お前と呼び続けることもあります。
長年寄り添った妻に対して、数十年ぶりに名前で呼んでみることが恥ずかしいことと同じように、一度でもお前と呼んでしまえば、そこから呼び方を変えることに違和感を覚え、名前で呼ばない男性もいます。
特に大阪人は、カタカナを恥ずかしがって、「なんちゃら」と誤魔化す県民性があるため、大阪の男性ほど名前で呼ぶことを恥ずかしがる人も多いのかもしれません。
また、「〇〇ちゃんなんて俺の性に合わねぇ!」なんてプライドを持っている男性も、恥ずかしい気持ちを隠すためにも、お前と呼ぶことで平常心を保っているのでしょう。
警告するためのお前
「いい加減にしろよお前!」とか、「お前って本当に無神経だよな…」など、「これ以上は気をつけないと怒るぞ」と警告を促す場合にも、お前という言葉を使うことが多くなります。
男性が喧嘩をする時には、「お前が悪い」という言葉を使うように、口調を強くすると怒りの言葉として使われるお前は、最も見分けることが簡単と言えるでしょう。
こちらに当てはまりやすい人は、無神経で自分の意見ばかりを優先する人や、普段から見下した言動を取っている人などが考えられ、無神経な人は相手を怒らせる原因がわからないため、警告のためにお前と呼ばれてしまった人は、自分自身を見直してみる必要が出てきます。
簡単に言い換えると、嫌いな人であったり、あまりよく思っていない時に見られる心理です。
☑無神経が原因のお前かも…
あなたに対してお前と口にしてしまうのは、「無神経で相手の気持ちを考えない」ことが原因であり、自分にとっては深い意味はないからこそ、お前と呼んでいるのかもしれません。
無神経な人は、自分の立場で物事を考えるので、お前と呼ぶことで相手がイラっときたとしても、「これくらいのことで怒るなよ…」と自分に都合のいい主張を述べ、冗談であるなどと自分の立場での主張を押し付けます。
故に、無神経な人がお前と口にする理由は、「自分の中では普通の呼び方だ」とか、「冗談交じりの発言である」などの自分本位に考えた結果であり、相手の気持ちを配慮した言葉選びではありません。
無神経な人ほど失言がよく見られ、失礼な一言やバカにしたような冗談を口にすることが特徴的ですが、お前と呼ぶことに特に深い意味はなかったり、相手の立場となって物事を考えない人物であった場合は、空気が読めない厄介な一面があるくらいの気持ちで、相手と接していきましょう。
無神経な人ほど相手を傷つけるものですが、こうした人にとっては決して悪気があっての言動ではないのです。
男に聞いた!「なぜお前と呼ぶのか?」
男ってこんな生き物。さん
学生ですが、お前って呼ぶ理由はとっても簡単ですよ。それは異性として見ているというよりは、友達として見ているからです。
そりゃ好きな人にはお前なんて呼ばないし、むしろ名前を呼んで振り向いてもらうと嬉しいもんですよ。
でも勘違いして欲しくないのは、お前と呼ぶ人は基本的に仲が深まっている女性限定で、友達として好きな人に言いやすいです自分は。
後、周りの男友達がいるのに名前で呼ぶのも照れるし、何だか恥ずかしいんですよ。
一度お前って呼べる関係の女友達に対して、急に名前を呼ぶのって凄い照れくさいし、なんか周りに勘違いされるのも嫌って気持ちも大きいと思います。
彼女に対してさん
学生時代の話ですが、変にプライドが高くて強がってた自分は、男友達の前で彼女が来ると凄くツンツンしてしまって、何してんねんお前!みたいな感じで、名前で呼ぶことができなかったです。
あの頃は名前で呼ぶことがなんか恥ずかしくて、俺は女に媚びないぞみたいな感じで、周りに見せつけたかったんだと思います。
酷いことをしたなと思う反面、彼氏が男友達の近くにいる時にお前と呼ぶのであれば、それは恥ずかしい気持ちが強いのでしょう。
ヤンキーや強さに憧れていた自分は、特に彼女に媚びるなんて女々しいと思っていたタイプなので。
あの頃はガキだったさん
昔はよく女性に対してお前なんて言ってましたが、今思うと凄く失礼な言葉かもしれないし、自分がガキすぎて恥ずかしいです。
自分がお前と言っていた理由は、「俺とお前って仲良しだよな?」みたいな意味で使っていて、それほど仲が良くなくとも、周りにアピールするためにお前と連呼することで、アピールしていた気がします。
相手からすれば、「凄く馴れ馴れしいやつだな」と思われていたでしょうが、それだけ自分がバカだったのでしょう。
相手を傷つけたかもしれないと思うと、その頃は心が子供だったんだなと恥じます。
好意的か嫌悪的かの見分け方
自己開示するかどうか
自己開示とは、最近あった出来事やプライベートな情報のことであり、積極的に自己開示してくることは、好意的であることを意味し、嫌悪的な人には決して見せない態度であります。
例えば、「最近〇〇な友達ができてさぁ。お前ならどう対応する?」などと相談された場合は、好意的であることは間違いなく、嫌いな人に対して自ら近寄ろうとはしませんし、接する時間を極力短くしようとすることも特徴的です。
仲良しの友達同士であれば、どれだけ離れていてもたくさんの情報を伝え合うものですが、嫌いな人であれば距離が離れると自然と疎遠になっていくことも、分かりやすい例です。
また、用件が終わっても必要以上に会話を引き延ばすことも、好きな人に取りやすい態度であるため、普段からこうした態度で接してくる男性のお前に対しては、基本的にネガティブに捉える必要はありません。
身体的距離はどれくらいか?
お前と呼ぶ男性とあなたの距離感はどれくらいであるのか?を思い出してみて、もう手の届きそうな距離感でよく話をしたり、相手から積極的に近づいてきてくれるのであれば、好意的に思っていると安心しても大丈夫です。
人には誰しもパーソナルスペースが存在し、このスペースより中にこられると不快に思ってしまうものなのですが、好きな人であればスペースの内側に入られても快適に思う一方で、嫌いな人はより距離感を保ちたがるのが、人に見られる行動的特徴です。
「ちょ…お前手伝ってよ!」と、近くにきてもらう必要がある用事を頼まれたり、ちょっかいをかけてくるなどの場合も、好意的であったり脈ありの可能性が高まります。
自己開示でも述べましたが、人は嫌いな人にはわざわざ近づこうとしないものです。
2つの仕草に注目する
視線と言葉のスピードに注目すると分かりやすく、男性は好意的な人に対しては視線をよく向けますし、極力目を見て話そうと心がける傾向にあり、距離が離れていても視線がよく合うのであれば、異性として好かれているのかもしれません。
言葉については、好意的な人ほど話すスピードが速くなりやすく、好きな人ともなれば緊張からかなりのスピードとなってしまうため、こちらも覚えておいて損はありません。
逆に嫌いな人となれば、そっけない態度で「うん」と適当に返したり、目を見て会話することを避けようとするものですよね。
お前と呼ばれて、男性の本音が分からないと悩むくらいであれば、自ら話しかけることで視線と会話スピードに注目することも、自分の評価を知る方法の1つです。
心が子供の証拠かもしれない
相手に対してお前と平気で呼べる人は、自分が権力者で逆らえない立場の人であるか、心が子供の人ほど言いやすいと考えられ、大人になって社会に揉まれることで、人は「お前と呼ぶことは失礼かもしれない」ということを、学んでいくものです。
実際にマイナビの調査結果にて、お前と呼ばれることが不愉快に思う人は7割以上であったという結果も出ているほど、お前と呼ばれることは相手を不愉快にさせる可能性がある、選ぶべきではない言葉なのです。
人は誰でも大人になって社会で揉まれていくことで、常識や相手の立場となって物事を考える能力が高まっていくので、平気でお前と言える人は、まだ心が未熟で幼いままなのかもしれません。
だからこそ、多くの人が若い頃にお前という言葉を使いやすく、失敗を重ねることで相手が嫌がることを覚えていくのです。
この記事へのコメントはありません。