涙もろい人というのは、すぐに泣いてしまう特徴が見られるわけですが、これは比較的女性に多いと言われています。
一方ですぐに泣いてしまう男も珍しくはなく、彼女の前だけで本当の自分の姿を見せ、そしてすぐに泣いてしまう男性がいます。
このタイプの男性は、なぜ涙もろく、さらにはすぐに涙を見せてしまうような一面が見られるのかを、心理的観点から説明していきます。
目次
すぐ泣く男の心理
感受性が豊か
喜怒哀楽が激しい男性である場合、喜ぶ感情も大きい反面、悲しむ反動も大きいという可能性が考えられます。
比較的男性よりも女性の方が、喜怒哀楽が激しいということがわかっており、これは脳の違いによるものであるということが分かっています。
女性の場合、扁桃体という「喜怒哀楽の処理と記憶に重要な役割を果たす部分」が大きいために、感受性が男性よりも鋭いため、女性の方が涙もろい人が多いとされています。
だからこそ、女性の方が涙もろいわけですが、すぐ泣く男性の場合、この感受性が豊かである可能性があります。
感受性が豊かな人の特徴としては、感情が顔に出やすい、音楽や美術などの造形が深い、言葉に敏感である、傷つきやすいなどの傾向が見られやすくなります。
傷つきやすく、感情が非常にわかりやすい男性であった場合は、こちらの可能性を疑ってみるといいでしょう。
こだわらない生き方
次に考えられる心理としては、男らしさにこだわらない生き方です。
昔の人から言わせると、最近の男は女々しくて男らしさが…なんていう人もいますが、現代の若者は男らしさにこだわらない生き方をしている人も多く、結婚式や感動する映画などで涙を見せる男性も多くなってきています。
そもそも男性は、昔から男らしく生きることを教えられて育ってきている人が多く、男らしく生きないことは恥ずかしいことだと思い込んでいる人も多くいます。
しかしながら、男だって泣きたい時くらいあるという気持ちから、素直に悲しい時には涙を見せたり、感動した時には男泣きを見せることは、決しておかしなことではないのです。
男らしさというレッテルから逃れ、自分らしく生きたいと思うことは先進国である日本では当然思うことであり、女性であっても同じように、女らしさに強すぎるこだわりを持たない人も増えてきています。
つまり、すぐ泣く男性の心理というのは、弱い自分も見せることで、ありのままの自分を知って欲しいという欲求が隠れているのかもしれません。
安心している
基本的に男という生き物は、弱さを人に見せようとはしませんし、弱い部分をさらけ出すことは、ダメなことであるという思い込みが強いです。
なぜなら、先ほどもお伝えした男らしく生きろという育て方をされた男性からすれば、涙を見せることは、男のプライドが許さないと判断してしまうからです。
だからこそ、多くの男性は親友の前であっても涙を隠そうと必死になりますし、親の前でも涙は極力見せないようにしようと心がけます。
しかしながら、絶対に自分の味方になってくれるような存在である場合は、涙を見せたところで、自分の敵となるような存在ではないために、男性は涙を見せることがあります。
競争心が強い男性にとっては、弱みを見せることは負けに繋がることであるために、敵となるような存在の前であるほど、涙を見せないようにするという可能性が高まるのです。
つまり、あなたの前だけですぐに泣くような態度を見せる場合は、彼はあなたに安心しきっている可能性が考えられるということになります。
自己卑下
自己卑下とは、「自分は劣っているとアピールすること」であり、すぐに涙を見せることも、自己卑下している可能性が考えられます。
こちらの心理としては、2つのケースが考えられ、1つは自分に自信がないというケースであり、自分に強い劣等感を抱いているなどの場合は、自分の悪い部分ばかりが見えてしまっている状態です。
もう1つのケースが、自分が傷つかないように予防線を張っているということです。
すぐ涙を見せることによって、多くの人が最終的には、「もういいよ」とか「そんなことないよ」といった優しい言葉をかけてくれるわけですが、当の本人はこれを狙っていたりもします。
このように、ダメな自分を否定してくれるということは、「自分は決してダメなやつではない」と認められた気になり、そして安心感を得ることに繋がるのです。
また、ダメな自分を他人に認めてもらうことは、黙っていても周囲が助けてくれたり、否定されない環境を作り出すこともできるために、本人にとっても楽な環境で生きていくことにも繋がります。
すぐ涙を見せてダメな人間であるアピールをしている男性の場合は、必要以上に頑張らなくてもいい環境を作り出すために、あえてダメな自分を演じているのかもしれません。
見分け方としては、何でも人に頼るような性格であった場合は、こちらである可能性が非常に高くなります。
罪悪感を与える
よく女の涙は武器になると言われますが、男の涙が武器になる時だってあるはずです。
例えば、男の涙に弱い女性だっているでしょうし、マイナス思考な女性の場合は、男性が涙を見せることで自分を責めてしまうかもしれません。
涙を与えることの最大の武器というのは、相手に罪悪感を与えることであり、涙を見せられることによって、人は多少の罪悪感を感じてしまうものです。
罪悪感を与えることによって、自分の意見を無理にでも通したり、都合の悪いことを許してもらえたりする効果があることから、恋愛テクニシャンである男性ほど、嘘泣きがうまいとも言えそうです。
このタイプの男性は打算的であるため、非常に頭がキレるタイプである可能性も考えられます。
甘えたい
すぐ泣くことによって、恋人がすぐに優しい態度をとってくれたり、甘えさせてくれる場合は、こちらに当てはまる可能性が高くなります。
子供であっても、甘えん坊ほどすぐに涙を見せ、親に甘えるものでありますが、大人になっても甘えん坊は当然います。
世の中には色々な人がいるため、涙を見せてまで甘えたい男性がいても、何ら不思議なことではないのです。
女が許せない涙とは?
失恋で泣く男
失恋時に涙を見せる男性がいますが、実は内心女性はこのような行動を嫌っており、人によっては涙を見せることで完全に脈なしとなってしまう場合もあります。
「男だって失恋すると悲しい気持ちになる!」という男性側の言い分もわかりますが、やはり失恋をしても、涙をこらえる姿を見せて欲しいのが女性の本音であり、泣きながら考え直して欲しいとお願いする行為は、案外女性の心には突き刺さりません。
これは当然シュチュエーションにもよるでしょうが、例えば、別れて欲しくないと涙を見せてお願いするような姿は、女性にドン引きされてしまう瞬間であります。
一方で、長年想いを寄せていた女性に告白をした結果、涙を見せて、それ以上言葉がないようなシュチュエーションである場合は、女性もそれだけ気持ちが強かったんだという共感をするために、引かれない確率がグンと上がると言えます。
別れ話を切り出すと、涙を見せて家を飛び出してしまうような行動は、あまり女性にはいいように思われないということを男性は覚えておくと、今後の復縁の可能性を残すことができるはずです。
また、喧嘩をするとすぐ泣く男も、当然引かれてしまうと付け加えておきます。
弱虫男
仕事や友達関係などですぐに涙を見せる男性も同じく、女性が許せない涙であり、このような弱虫男に対して多くの女性が内心引いてしまいます。
これは男性が逆の立場であっても、めんどくさい女だと感じる人は多いことでしょう。
人間である以上は、涙を見せることは普通なことである一方で、すぐに涙を見せるような姿を見せられてしまえば、女性からすれば、あまり良い未来が想像できません。
男性の場合、恋愛と結婚を別として考えることが一般的ですが、女性の場合は、恋愛と結婚を同じように捉えているため、すぐに泣くような男性との未来があまり良いイメージが描けるわけもなく、やはり頼りない男性との結婚は、女性を不安にさせてしまうのです。
弱虫男はあまり女性受けが良くないというのも、こうしたことが深く関係しています。
逆に許せる涙は?
キュンとする涙もある
男だから涙を一切見せてはいけないのかといえば、決してそんなことはありません。
女性が許せる男性の涙としては、以下のような涙であれば、それほど悲観的になることもありません。
- スポーツでの涙
- 感動しての涙
- 結婚式での涙
- 出産での涙
- 目標達成での涙
上記のような涙に共通していることは、ポジティブな内容での涙であるということであり、幸せや達成感など、前向きになれるシーンでの涙であれば、女性も嫌な気持ちにはなりません。
また、稀にスポーツや感動系のドラマなどで涙を見せることは、女性がキュンとする瞬間でもあるために、逆に武器として使うことも可能となります。
さらに、感動して涙を流すことに関しては、優しい人であるというイメージがつくこともあるために、こちらの涙はメリットも十分に考えられる涙であると言えるでしょう。
あなたは許せますか?
いかがだったでしょうか。
すぐ泣く男であっても、涙を見せる内容によっては、女性はそれほど嫌な気持ちにはならないということが、分かったかと思います。
もしも許せないのであれば、それはすぐに対処が必要であり、しっかりと本音を直接彼に伝えることが重要です。
許せる場合は、そのまま彼の好きな時に泣かせてあげると、彼の心もすっきりとすることでしょう。
女性が男心を全て理解することが難しいように、男性も女心を全て理解することが難しいので、それほど厳しくならずに、寛容に受け止めてあげる心があればベストであると言えそうです。
また、「「終わりよければすべてよし」の心理と男性に多い理由5選」もセットで読んでみましょう。
涙を見せても、最終的に別れなければそれでよしと思える男性心理が、ここから見えてくるはずです。
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