世の中には、気に入らないことがある度に「さようなら」と言葉にしたり、「別れるんだね」と悲観的な言葉を口にする男性がいますが、こうした彼氏の態度に疲れ果ててしまい、本当に別れを告げた女性も多いことでしょう。
さらにこのタイプは、本当に別れを告げると泣きついてまで復縁を迫ってきたり、素直になれず黙り込んでしまうなど、少し面倒な一面が見られる性格であると言え、扱い方のコツを知ることで、付き合いが今以上に楽に感じることができるはずです。
まずは彼氏の心理を知ることで、心の奥底に隠された本音を知ることができ、より彼氏という人間を理解することに繋がるでしょう。
目次
不安の代償/愛情確認
すぐさよならとか、別れるなどの脅すともとれる言葉を言う彼氏の心理には、「彼女の気持ちを試したい」という本音が隠れており、彼女の反応を試していることにあります。
女性で例えると、「彼氏に酷い一言を放たれ、泣き崩れて家を出て行く」心理と似たような気持ちであり、本当に傷ついていないケースでは、「追いかけてきて欲しい」とか「追いかけてくれるだろう」という期待を込めて、外に逃げ出す女性も珍しくありません。
こうした人の心理には、「愛してるよ」の一言を欲していたり、「別れたくない」の一言を欲しているケースがほとんどであり、自分が求めた一言を聞くことができれば、すぐに機嫌が直ることが非常に多いです。
特に男性には「終わりよければすべてよし」という思考傾向が見られるので、それまでがどれだけ面倒なやり取りをしてきても、最終的に自分が求めていた言葉をもらうことができれば、すぐに機嫌が良くなってしまう傾向が見られます。
このタイプの彼氏は、さよならや別れようと口にできる時には大概が「どうせ別れないだろう」と思い込んでいて、本当に別れようと思う気持ちなど微塵もありません。
また、すぐではなくとも定期的に「さよなら」とか「別れよう」と口にする彼氏もいますが、このタイプも同じことを思っていて、本当に別れることになった時には大きな後悔をすることが、どちらにも当てはまる共通点となります。
正当化/悲劇のヒロインタイプ
自分が悪いことをしていても、悲劇のヒロインを演じることで異性にちやほやされたり、多くの人を味方につけるタチの悪い性格がいますが、あなたの彼氏はこれに当てはまっているかもしれません。
すぐさよならとか別れると口にする彼氏は、自分が悪いことをしていても、悲観的な演技をすることで自分の行動を正当化し、彼女が悪いという環境を作り出そうとしているのです。
例えば、「お前の◯◯って言葉に自分は傷ついた」とか「俺の気持ちを理解してくれない」など、自分が被害者であるように話を持っていく彼氏には、以下の特徴が見られないのか、今すぐ確認すべきです。
- 不幸アピールが凄い
- 目立ちたがり屋
- 嘘つきである
- 自己中心的な性格
- なぜか不幸な人に嫉妬する
上記の5つの特徴が見られる彼氏は、悲劇のヒロイン症候群である可能性が考えられるため、将来的には自傷行為に至るケースも珍しくありません。
彼女が疲れ果ててしまったり、信頼関係を築けないこのタイプは、嘘に敏感な女性などにはすぐに逃げられてしまうことが多くなります。
コントロールしたい/支配欲が強い
もしも、すぐさよならと言う彼氏が、あなたの行動をコントロールしようとした過去があったり、細かなことにいちいち口出しするような場合は、さよならとか別れるという言葉を使うことで、あなたをコントロールしようとしているのだと思っておきましょう。
これは自分がその場をコントロールした気持ちに浸りたい心理が隠れており、「別れてもいいのか?」と脅すことで、とにかくその場を支配しようと考えたり、あなたが頭を下げるのを期待している表れです。
このタイプは自己中心的な性格が特徴的となり、自分のことばかりを考えているがゆえに、こうした言葉を口にすることで自分が満足し、彼女の気持ちは考えていません。
他にも、将来的に暴力に走る傾向が見られる恐ろしい一面も隠れていて、自分のルールを相手に押し付けたり、それ通りにさせようと試みる性格であるため、将来的なことは考えない方が良い彼氏であると言えるでしょう。
基本的に負けず嫌いで、すぐあなたを言い負かすような攻撃的な彼氏は、こちらに当てはまる確率が非常に高くなります。
優位な位置に立ちたい/男の性質
勘違い男とも言えるかもしれませんが、「さよなら」とか「別れよう」という言葉は、一見自分が優位に立てるような言葉に聞こえ、あたかも彼氏が彼女に対して「どうなってもいいのか?」と決断を迫っているように感じさせます。
しかしながら、これは全くの思い違いもいいところであり、彼女がもし「分かった」と別れを承諾してしまうと、彼氏はそれ以降劣位な位置に立たされてしまうのです。
こちらも不安の代償で紹介した通り、彼氏の心理には「どうせ別れないだろう」とか「否定して欲しい」などの気持ちが隠れており、不安が怒りへと転換されます。
「自分は捨てられるのではないだろうか?」という漠然な不安を抱く男は、最悪のケースを想像することで不安な気持ちが増し、優位な位置に立たなければ捨てられてしまうかも…という気持ちにさえさせます。
小心者で自信がない男ほど怒りっぽかったり、威張っているのが良い例です。
要は、相手をコントロールしたい心理と同じく、優位な位置に立つことで主導権を握り、自信のなさをカバーしようとするのです。
原因と面倒な性格が笑えない。
自己評価が低い/自信が持てない
自己評価が低い人の特徴に、否定的な言葉が多かったり、褒め言葉を素直に受け入れられないことが挙げられますが、このタイプはマイナス思考で自分の素晴らしい部分にさえ自信が持てなかったり、彼女にさえ魅力的に思われているか分からないと疑問に思うことで、どんどんとマイナス思考の連鎖に陥るようになります。
すると彼女の何気ない一言さえも、「ついに捨てられるのではないか…」と不安に陥ることで、さようならとか別れるといった言葉を使うことで、愛情確認を行うようになっていくのです。
自己評価が低い人は、自分に素直になることができずに、すぐに本音とは違うことを口にしてしまいます。
だからこそ、非常に面倒な性格であると別れる原因になってしまうことが多いのですが、自分に素直になれないことは「自分に愛される実力がないからだ」と捉えるのではなく、「自分の評価が低いからだ」と捉えてしまうようになっていくのです。
その結果、自分の評価が低い=試すような言葉が多くなる=同じ失敗を繰り返すようになり、口癖のようにさよならと別れるを連呼してしまうわけです。
自分の意見を言わない面倒さ
自己評価が低い人は自分の意見を述べず、相手の意見を尊重する傾向が見られ、文句を言いながらも自分の意見を言わないなどの、相手をイラッとさせてしまう一面が見られます。
自分の評価が低いということは、何か発言することで自分は嫌われてしまうかもしれないとか、自分の意見なんて役に立たないと思い込むことで、そもそも意見を口にすることに抵抗を持っています。
さらに意見にアドバイスをもらったとしても、それを否定的に捉えて「拒否されたとか、批判された」とネガティブに捉えてしまうことで、自分を守ろうとする心理が働くようになっていった結果、意見をしないのが一番安全だと脳が判断するので、どんどんと意見を言わないようになっていきます。
特に女性は男性に頼り甲斐を求めていたり、強さを求める本能を持っていますから、弱い遺伝子であると判断される意見を言わない弱さは、呆れられたり捨てられる原因を自ら作ってしまっているようなものです。
また、意見を言わないことは「自分を理解してくれない」とか「分かってくれない」と思い込むことから、自分自身を追い込んでしまった挙句、ストレスが溜まってしまう最悪の悪循環を生んでしまいます。
とにかく厳しいつまらなさ
自己評価が低い人は否定的であると伝えましたが、自分にも他人にも否定的な性格であることから、テレビで活躍する芸能人に対して厳しい一言を放ったり、気持ちが沈むような愚痴をこぼすことが多くなります。
週に一度や二度会う程度ならまだ我慢はできるものの、同居生活ともなれば、毎回のように批判的な言葉を聞かされたり、褒めても素直に受け入れてくれないのですから、彼女側は非常にストレスが溜まることになります。
これに加えて、さよならと別れようを定期的に聞かされるとすれば、間違いなく彼女は我慢の限界を迎え、関係に終止符が打たれると想像できます。
恋は賞味期限があることで有名ですが、賞味期限が切れると互いの思いやりが必ず必要となりますので、こうした厳しさを彼氏に知ってもらう必要も出てくるでしょう。
とにかく厳しいことは、その場の雰囲気をぶち壊してしまうことや、相手の気持ちさえも暗くしてしまうことから、これが喧嘩の原因となってしまうこともしばしば。
尽くしてくれる素晴らしい部分も
一方で、自己評価が低い人は他人に尽くすという素晴らしい部分も見られ、尽くされる恋愛を求めている人にとっては、これ以上にない理想の相手となります。
もちろん尽くすといっても、選ぶ相手を間違えれば遊ばれてしまうことは当然のこと、騙されてしまう確率もぐっと上がってしまいます。
デメリットとしては、尽くすことで「愛情を受け取ってほしい」と思い込むことから、どうも重い男だと判断されがちな部分にあり、自分の全てを受け入れてほしいという気持ちは、非常に重たいものがあります。
すぐさよならと口にしたり、別れると口にする彼氏の心理には、捨てられるかもしれないという不安が絶えないことからも、尽くすことでその不安をカバーしようとしているのです。
しかしながらこの尽くすが、間違った方向へと進んでしまえば、あなたがその愛情を受けきれなくなってしまうことは言うまでもありません。
育ってきた環境が悪かったのかも
いかがだったでしょうか。
自己評価が低い原因は、育った環境が大きく関係しており、十分な愛情を注いでもらわなかった、否定的な言葉を聞かされて育ったことによって、子供は「自分が悪い」と思い込むようになっていき、やがて自己評価が低いままの大人となってしまいます。
例えば、親に相手をしてもらえない子供は、親に媚びることで愛情をもらおうと必死になるわけですが、それでも愛情をもらえない子供は、やがて自分自身を責めるようになっていきます。
こうした本当の原因を知ると、すぐさよならと言う彼氏が悪いわけではなく、なりたくてなった性格ではないということが分かりますね。
自己評価を高めることは容易なことではなく、周りの力が必須となってきますが、彼氏に自分の性格と原因をまずは知ってもらうことが、改善への一歩となることでしょう。
自己評価が低い彼氏は精神的に病みやすく、不安を口にしないことが非常に多いため、その不安の聞き役となってあげることができれば、より二人の関係は上手くいきやすくなることは間違いありません。
自分の殻に閉じこもる前に、悩みを打ち明けてくれる関係であればベストですね。
また、次のページで紹介する「好きなのに別れる男の心理7選〜典型的パターンとは?」もセットで読んでみましょう。
大人になると、好きだけでは付き合っていけない恋愛も多々存在するのです。
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